2月3日は節分ですね。
「鬼は外!福は内!」の掛け声と共に、各地の寺社やご家庭で豆まきが行われます。
この豆まきに使う豆の種類は、どこでも炒った「大豆」を使うと思っていたのですが
地方によっては「落花生」を使うことをご存知ですか?
なぜ大豆ではなく落花生を撒くのか?
豆まきに使う豆の種類について調べてみました。
豆まきの由来
なぜ節分で豆を撒くのでしょうか?
豆まきは、中国の習俗から伝わり、豆は
「魔目(まめ・鬼の目)」や
「魔滅(まめつ・魔物を滅ぼす)」
と言う語呂合わせから、鬼に豆をぶつけて邪気を払い
無病息災を願う意味があります。
1100年ほど前には、都で悪いことをしていた鬼の目に豆をぶつけて追い払ったという伝説もあります。
穀物には生命力と魔よけの力が宿っていると考えられていたことも理由の一つかもしれませんね。
豆まきは家族全員で行うことが多いと思いますが
その年の「年男」が撒く、一家の家長が撒く、厄年の人が撒くなど
古くからの風習を守っている地域もあるようです。
豆まきが終わった後には、自分の年の数(満年齢)だけ
又はそれより1つ多い数(数え年)の豆を食べると厄除けになり
病気にならずに健康で過ごすことができると考えられています。
豆まきに使う豆は、炒った豆を使います。
これは、生の豆を使うと拾い忘れた豆から芽が出て鬼が現れると考えられたからです。
「災いの芽」と言う言葉もありますし、厄除けに使った豆から鬼が現れたら不吉な感じがしてしまいますよね。
豆を「炒る」は「射る」の意味として考え、火を使って豆を炒ることで、鬼を射り封じ込めるという意味があります。
その炒った豆を最後に食べてしまうことで鬼を退治したと考えられたようです。
豆の種類
豆まきに使う豆は「大豆」が一般的と思っていましたが、全国では「落花生」を使う地方も多くあります。
炒った豆を使うと考えると、大豆も落花生も豆なので、どちらを炒って使っても良いようですね。
どちらを使うのか色々調べてみたところ、以下のように地方が分かれることがわかりました。
大豆・・・・・・関東、東海、関西、中国、四国
落花生・・・・北海道、東北、新潟県、鹿児島県、宮崎県
大豆は関東から南の広い地域で使われ、落花生は雪が多く降る地域と九州の一部で使われていることがわかりますね。
落花生は千葉県が生産量日本一ですが、節分では使われていないことが面白いですね。
鹿児島県や宮崎県は落花生の生産が千葉県や茨城県に次いで多い県なので
身近にある豆として落花生が使われていると考えられますね。
落花生を使う理由は主に3つあるようです。
雪が多いため、大豆を撒くと雪に埋もれて掃除が大変、落花生は大きいから見つけやすい。
落花生の方が大豆よりカロリーが高いため、寒い冬を乗り越える栄養を摂ることができる。
落花生は殻が付いているから、拾って食べる時に衛生的で良い。
でも、食べる時に落花生の数え方はどうするの?
と疑問に思いませんか?
殻の中に複数豆が入っている落花生は、殻に包まれた状態を1個として数えます。
落花生の殻の中の豆は「粒」として考え、殻に包まれた状態で1個と数え
大豆と同じように自分の年の数(満年齢)、又は数え年の数を食べましょう。
ただし、落花生は脂質も多いので美味しいな~と食べすぎるとニキビなど吹き出物が出やすくなるので気を付けてくださいね。
豆まきに使われる豆は「大豆」か「落花生」が多いですが
アーモンド・ピスタチオ・小豆などちょっと変わった豆を撒くご家庭もあるようです。
これは、ご家庭の食べ物の好みや、最近はアレルギーで大豆が食べられない子も増えていることも理由かもしれませんね。
まとめ
節分の翌日に道路に潰れた大豆を見ると、微笑ましい気持ちになりませんか?
掃除が大変だからと言って、豆まきを行わないご家庭も多くなっていると聞きますが
節分の豆まきの意味を考えると続いてほしい日本の行事だなと感じますね。