敬老の日に花を贈りたいという人は多いと思います。
実際に、喜ばれる敬老の日のプレゼントとして、花は祖父母ともに上位にくるという調査結果もあり、定番のプレゼントと言えます。
母の日はカーネーション、父の日はバラと定番の種類があります。
敬老の日にはこのような定番の種類は存在していません。
そこで、どんな種類の花がおすすめなのか、ご紹介していきます。
目次
敬老の日に贈るおすすめの花
リンドウ(竜胆)
花言葉は、「悲しんでいるあなたを愛する」「正義」「誠実」などです。
良い意味の言葉ですが、敬老の日の贈り物として似合っているかといわれると少しずれている印象を受けます。
リンドウが敬老の日のプレゼントとして用いられる理由は、別の部分にあります。
リンドウは茎の先に上向きの綺麗な青紫色の花を咲かせます。
紫色は昔から日本では、高貴な人が身に着ける色として考えられています。
また、リンドウの根は生薬のリュウタン(竜胆)の原料であり、かつては民間薬として
重宝されていました。
これらのことから、尊敬の念と長寿の祈りを込めて贈る花としてふさわしいと考えられるようになりました。
バラ(薔薇)
花のプレゼントとして定番中の定番です。
華やかで高貴な雰囲気があり、存在感のあるバラは敬老の日のプレゼントとしてもぴったりです。
自分、または相手の好みの色のバラを贈っても良いですが、バラは色によって花言葉が違います。
紫のバラの花言葉は「誇り」「気品」「尊敬」などで、敬老の日のプレゼントとして最適と言えそうです。
また、ピンクのバラの花言葉は「しとやかさ」「上品」「可愛らしさ」などで、祖母に贈るプレゼントとして良さそうです。
祖父には紫、祖母にはピンクと、それぞれ用意してあげるのも良いですね。
コチョウラン(胡蝶蘭)
上品で豪華の見た目のコチョウランはプレゼントとして良く用いられます。
花言葉は「幸福が飛んでくる」です。
縁起の良い花言葉で、還暦や古希など、人生の節目に贈る花としても最適です。
また、水やりが週に1回程度で良く、花の中でも手入れが簡単です。
花持ちも良く、1~3か月程と長い期間楽しめます。
生花は貰った側も後々の手入れが面倒だったりということもあるので、あまり負担をかけず、長く楽しんでもらえるというのは大きなポイントになりますね。
ユリ(百合)
上品で華やかの印象がある、落ち着いた雰囲気も併せ持つユリは敬老の日のぴったりです。
花言葉は「威厳」「純粋」「無垢」などです。
見た目も良く、贈り物として最適に見えるユリですが、いくつか注意しておきたい点があります。
まず、香りが強いことです。
香水のベースとしても使われる、甘くはっきりとした香りを持ちます。
人によっては苦手であることも多いため、贈る相手が気にするかどうかが分からない場合は避けた方が良いかもしれません。
また、白一色は葬儀などを連想させるため、お祝いなどに用いるには不向きと言われています。
他の色のユリを贈るか、白いユリを使いたい場合は他の明るい色の花と組み合わせるなどして贈るようにしましょう。
センニチコウ(千日紅)
少し珍しい花のプレゼントとして、センニチコウはいかがでしょう。
「百日紅(さるすべり)」より長く咲くという理由で「千日紅」と名づけられた通り長い期間咲き続けます。
丸い可愛らしい花で、鮮やかな色を持ちます。
乾燥に強く、ドライフラワーとして良く用いられる花ですが、花持ちが良いので鉢物として贈るのも良いかもしれません。
「長生き」「不朽」といった花言葉を持ち、敬老の日にぴったりです。
取り扱っているお店が少ないので、注意が必要です。
贈りたい場合は事前にお店に問い合わせた方が良いでしょう。
また、小ぶりな花のため、単体ではなくほかの花と組み合わせて送るのが良いかもしれません。
贈る形は花束?鉢物?
一口にフラワーギフトといっても、そのスタイルは花束や鉢物など、色々あります。
園芸や庭いじりが好きな相手であれば鉢物を贈るのがよさそうです。
鑑賞用としてだけでなく花を育てる楽しさや喜びを感じてもらえます。
また、長く残る贈り物にもなりますね。
そうでない場合は、鉢物も良いのですが、やはり花束が良いと思います。
プレゼントの定番とはいえ、日常の中で花をプレゼントされるという機会はそう多くはありません。
花束はサプライズ感もあり、花の贈り物としてもっともふさわしい形と言えるでしょう。
贈ってはいけない花は?
菊は仏花のイメージが強く、「お葬式」や「お墓参り」を連想させてしまいますのでNGです。
また、入院中、病床の方へ鉢物を贈るのもNGです。
鉢植えは「根がつく」=「寝付く」から病気が長引くと言われ、病気を患っている人へのプレゼントとしてふさわしくないといわれています。
花に思いを込めて
敬老の日は一年に一度、祖父母に感謝に伝えるタイミングとして最適な日です。
しかし、なかなか改まって感謝を伝えるのは気恥ずかしいという人もいるでしょう。
そんな時は花に感謝の気持ちを込めて贈ってはいかがでしょう。
花にこっそりとメッセージカードを添えてみるのも良いかもしれませんね。