「流鏑馬」この字が読めますか?
「やぶさめ」と読みますね。
狩装束を身に包んだ射手が馬で駆けながら馬場に設けられた的を射抜く姿を、一度はテレビで見たことがありませんか?
この「流鏑馬神事」と呼ばれるお祭りが鶴岡八幡宮で行われているのでご紹介します。
目次
鶴岡八幡宮とは?
神奈川県鎌倉市にある日本三大八幡宮の一社です。
学校の日本史の授業でも聞いたことのある神社ではないでしょうか?
鎌倉幕府初代将軍・源頼朝とゆかりが深く
かつては武士の守護神、勝利の神として崇められてきました。
古都鎌倉の街を貫く参道と、大臣山を背に建つ朱色の社がとても美しく
その堂々とした佇まいは「鎌倉の象徴」と言えるでしょう。
鶴岡八幡宮例大祭とは?
毎年9月14日から16日までの3日間、鶴岡八幡宮で例大祭が行われます。
絶えることなく800年も伝わる一年間で最も重いお祭りです。
1187年(文治3年)源頼朝により行われた法生会(ほうじょうえ)と呼ばれる殺生を戒める行事と流鏑馬が始まりです。
2018年の開催日時
9月14日(金)18時より宵宮祭(よいみやさい)
早朝のうちに由比ヶ浜で宮司や神職の方が禊をして身を清めます。
夜には、翌日に控えた例大祭の執行を大神祭に報告する儀式が行われます。
9月15日(土)10時より例大祭(れいたいさい)
大勢の参列者に囲まれる中、例大祭が執り行われます。
神前には鈴虫が供えられ秋の雰囲気に包まれながら厳粛に進められます。
9月15日(土)13時より神幸祭(しんこうさい)
祭神の応神天皇・比売神・神功皇后の神輿3基を担ぎ、本宮から二の鳥居まで数100mの大行列で進みます。
この時、鳥居の下に御旅所(おだびじょ)が設けられ緋袴姿の八乙女たちによる「八乙女の舞」が奉仕されます。
9月16日(日)13時より「流鏑馬神事(やぶさめしんじ)」
鶴岡八幡宮例大祭の最大の見どころ
境内の流鏑馬馬場にて行われます。
250mの馬場を鎌倉時代の狩装束に身を包んだ射手が
馬で駆け抜けながら3カ所の的を射る神事です。
源頼朝の時代より800年の伝統を受け継ぐ勇壮な神事のため
見物に訪れる人でいっぱいです。
人が多く直接見えない位置にいても、矢が的を射抜いた時の
バーンという音を聞くだけでも臨場感を味わえます。
よく耳を澄まして聞いてみてください。
9月16日(日)17時より鈴虫放生会
例大祭で神前にお供えした鈴虫を神域である自然に放す神事が行われます。
「放生」とは、生き物を放つことであり
生命の大切さ季節に対する感性を守り伝えようと始められました。
儀式は舞殿で行われ巫女による神楽舞を奉納した後
境内の林に鈴虫を放します。
観覧方法と料金
13時から舞殿にて儀式が行われ、14時ごろから馬が登場し流鏑馬が行われます。
一般の観覧場所は全て無料です。
椅子やシートを敷いて場所取りなどはできません、立ち見となります。
見る時はカメラのフラッシュでの撮影や三脚を使うことは禁止されています。
アクセス
・江ノ電鎌倉駅から徒歩10分
・JR鎌倉駅東口から徒歩10分
・横浜横須賀道路・朝比奈ICから5km
駐車場
参拝者用駐車場がありますが、40台しか停めることが出来ません。
料金:普通車 1時間まで600円(以降30分毎に300円)
利用時間:9時~19時30分
なお、ご祈祷を受けられる方は、2時間無料です。
例大祭の時はすぐに満車になってしまいます。
周辺の民間駐車場に停めることをおすすめします。
まとめ
流鏑馬神事の時期が近づくと、鶴岡八幡宮では馬場の整備が行われます。
馬が駆け抜ける馬場の幅は、驚くほど狭く
この狭い馬場で馬を乗りこなし3つの的に矢を放つ射手の技量に感嘆させられます。
厳粛な雰囲気の中で行われる鎌倉の歴史と伝統を
ぜひ一度肌で感じてみてください。